星空の話を続けましょう。
夜空の星を見上げて、地球の北半球に居ると云う証はどの星で解るでしょう?
そうです。北極星
が見えれば北半球に居る事が証明されます。北極星は「ホークーパア」と云います。パアは「固定された」と云う意味。北を指し、地球の軸の線上近くに位置する為、地球の自転に伴って東から西へ動くようには見えません。
昔のポリネシア人にとって、赤道の観念は無かったと思いますが南半球のタヒチあたりからカヌー(ヴァア)で”ハヴァイイ”を目指して危険な航海に挑んだ人々は、北の水平線上にホクパアを見つけた時、周囲に島影の全く見えない大海原の中で、その航海の半分のところまでたどりついたと理解したのでしょう。
(ビショップ博物館所有の、ポリネシア人来島時の想像図画)
ところで、ハワイ語には、「動かない星」に対して、「動く星」と云う表現もあります。「ホク アエア」とか「ホク ヘレ」がそれで、これは「惑星」を意味します。アエアには「不安定な」とか「落ち着かない」と云う意味合いがあります。確かに惑星は、他の星座のように東から西に向かって規則的な動きをしません。夜空のある方角を行ったりきたりします。今月は、惑星の一つ、土星が西の空に明るく光って見えています。
ビショップ博物館提供
動かない星と動く星。 ポリネシア人の夜空に関する知識の深さが読み取れる言葉の一つかもしれませんネ。
因みに「飛ぶ」と云う意味の「レレ」をつけて、「ホク レレ」は「彗星」です。
話が飛びますが、水を意味する「ワイ」に「レレ」をつけて、「ワイレレ」と云うと「滝」を意味します。「飛んでる水」=滝、です。楽器の「ウクレレ」は、「飛んでる蚤」を意味します。指使いがそう見えるとか。
(写真提供:モクナニ社)
David(ビショップ博物館ドーセント)
http://www.bishopmuseum.jp/



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